【ノア】GHC王座V3の潮﨑 三沢&小橋超える〝未知の領域〟に挑戦!

2020年08月06日 11時00分

潮﨑は鮮やかに宙を舞い丸藤(下)を沈めた

 ノアのGHCヘビー級王者・潮﨑豪(38)が、40代で絶対王者時代を築く。旗揚げ20周年記念日興行(5日、後楽園)では団体の象徴である丸藤正道(40)の挑戦を退け、V3に成功。今後は三沢光晴さん(享年46)、鉄人・小橋建太(53)の両師匠が現役時代に達成できなかった“未知なる領域”に挑む。


 記念興行にふさわしい白熱した攻防だった。序盤からエンジン全開の潮﨑に対し、王座返り咲きを狙う丸藤も雪崩式不知火、真・虎王を惜しみなく投入。しかし王者は奥の手、エメラルドフロウジョンで逆転し、最後は豪腕ラリアートからムーンサルトプレスにつなげて3カウントを奪った。

 試合後には“サプライズ”が待っていた。前夜に中嶋勝彦(32)からGHCナショナル王座を奪取した拳王(35)が「正真正銘の一番を決めようじゃねえか」とアピールし、10日の横浜文化体育館大会でのダブルタイトル戦が緊急決定。潮﨑は「(拳王の)赤いベルトを巻いて出てきた覚悟、真っ向から受け止める」と新たな闘志を燃やす。

 まだまだここで立ち止まるわけにはいかない。「三沢さん、小橋さんが40代でできなかったものを俺が見せたい」という秘めた目標があるからだ。2009年に死去した三沢さんが最後にGHC王座を奪取したのは44歳の時。満身創痍の体でV7を果たした。また小橋は30代で当時の最多連続防衛記録となる「V13」を達成し“絶対王者”の称号を得るも、39歳の時に腎臓がんを患い、46歳で引退した。

 潮﨑も腰と首、ヒジに爆弾を抱え、車の運転も妻に任せている。それでも「ごまかしながらやっている感はあるけど、できるところまでやれれば。一つひとつ記憶に刻まれることも大事だけど、防衛回数は重ねたい。記録? もちろん。40代まで防衛を重ねて、記憶と記録を刻んでいければ」と語り目を光らせた。

 目指すのは杉浦貴(50)が11年5月に達成した「V14」の最多記録更新だ。くしくも当時、V15をストップさせたのが潮﨑だった。順調に防衛ロードを歩めば、三沢さんと小橋ができなかった40代で、“絶対王者”を襲名できる。

「ノアの戦いをさらに先に進めていくため、プロレス界を代表する戦いをしていきたい。世界がこのような状況のなか、GHCチャンピオンとして光を見せたい」。長期政権樹立に向け、38歳の王者が動きだす。