ノア旗揚げ20周年記念日興行(5日、東京・後楽園ホール)でGHCヘビー級王者の潮崎豪(38)が丸藤正道(40)を退け、3度目の防衛に成功した。

 王者は強烈な逆水平チョップ一発でダウンを奪うと、場外フェンスに叩きつけるなど序盤からエンジン全開。だがフライングエルボーを虎王で迎撃されると、雪崩式の不知火から、前夜にギブアップを奪われたパーフェクトキーロックを決められ大ピンチに陥る。

 さらに真・虎王を食らいフラフラになりながらも、奥の手であるエメラルドフロウジョンを放ち形勢逆転に成功。最後は豪腕ラリアートから鮮やかなムーンサルトプレスにつなげて3カウントを奪った。

 試合後には〝サプライズ〟が待っていた。前夜に中嶋勝彦(32)を破りGHCナショナル王者となった拳王(35)が登場。「ノアに一番強いやつは2人もいらない。正真正銘の一番を決めようじゃねえか」とアピールした。潮崎は「やってやるよ、横浜で!」と返答し、10日の横浜文化体育館大会でのダブルタイトル戦が緊急決定した。

「気迫だけは負けないようにした。とっておきを全て出さないと彼には勝てない。それが『アイ・アム・ノア』」と丸藤との激闘を振り返った潮﨑。拳王に対しては「赤いベルトを巻いて、出てきた覚悟。真っ向から受け止めます」と闘志を燃やした。