ノアのGHCナショナル王者・中嶋勝彦(32)が、反体制派集団「金剛」を率いる拳王(35)とのV3戦(4日、東京・後楽園ホール)に自信をみなぎらせている。「やっと明けたね。実は梅雨があんまり好きじゃないんだ。なぜか古傷がある腰やヒザが痛むからさ。ストレッチを長めにしたりして対応するけど、やっぱり明けると調子がいい」と晴れやかな表情で語った。

 コンディションの上昇とともに鋭い舌鋒も冴え渡り「拳王のクソヤロー、くすぶってるから指名してやったのに、つまんないことばかり言ってるから興味がなくなった」と挑戦者の土俵ともいえる“口撃”に転じる。まずは挑戦者が「あいつら(中嶋と潮﨑豪)は自己満足だ。俺はプロレス界全体の100のパイを見ているんだ」と主張した点について「お前は見てるだけで、一つもパイを取ってきてないだろ」と一蹴した。

 さらには「反体制とか言ってる割に(前親会社で現スポンサーの)リデット社に感謝して頭を下げたり、ブレブレなんだよ。全然、反体制じゃないじゃん。金剛興行でも負けてばっかりだったし。結局口だけなんだよ」と性格の悪さがにじみ出る突っ込みを放った。

 すでにその目は拳王に向いておらず「むしろ、翌日に丸藤正道との防衛戦がある(GHCヘビー級王者の潮﨑)豪さんとの戦いなんだ。パートナー同士が続けて後楽園のメインでタイトル戦とかなかなかないじゃん。それこそ俺たちがプロレス界全体を見てやってきたからこそ、たどり着いた。試合の中身で豪さんと勝負したい」ときっぱり。2日の前哨戦(東京・新木場)では鋭い打撃技で追い込んだ。まずはうるさい挑戦者を退け、相棒とさらなる高みを目指す。