20日放送のノアのテレビマッチで、GHCナショナル王者・中嶋勝彦(32)への次期挑戦者決定トーナメントが行われ、反体制集団「金剛」による同門対決を制した元W―1・征矢学(35)が挑戦権をゲットした。

 トーナメントはワンデーで行われ、19日に放送された1回戦では岡田欣也(27)を下した征矢。この日放送の2回戦でもモハメドヨネ(44)、準決勝でレネ・デュプリ(36)と立て続けに実力者に勝利して順当に駒を進めた。

 決勝で対角線に立ったのは同じく金剛のマサ北宮(31)だ。かつて中嶋とタッグを組んでいた北宮は気合十分でトーナメントに臨み、大原はじめ(35)、小峠篤司(34)、谷口周平(43)と撃破して征矢の前に立ちふさがった。

 試合は2人の巨体が激突する激しい肉弾戦となったが、最後は征矢が弾道(ワイルド・ボンバーから改称)を叩き込んでねじ伏せることに成功。試合後、握手で健闘をたたえ合うと、リングサイドに現れた中嶋に「チャンピオン、あんたが考案したこのトーナメント、勝ち抜いてここまできたぞ。もう文句はねえな。次の挑戦者、この征矢学だ!」と戦線布告した。

 さらに「ノアに来て、実績らしい実績を今日ようやくつくり上げた。まだ、これはゴールでも何でもない。これは始まりにすぎないけど、とにかく、これで文句なくベルトに挑戦できる。あとはベルトを巻くだけだ!」と叫んだ。