ノアの前GHCヘビー級王者・清宮海斗(23)が、プロレスリングマスターこと武藤敬司(57)との再会を熱望した。

 19日配信の「ノアTVマッチ」には武藤の出場が決定。カードは当日発表となるが、清宮は「この瞬間が来たかと。まずは同じリングに立つのが第一条件。組むにしても戦うにしても吸収したい」と希望を口にした。昨年9月16日の大阪大会ではGHC王者として武藤、全日本プロレスの秋山準とトリオを結成し、6人タッグ戦に出場した。

 だが圧倒的な存在感を放つ武藤の前では持ち味を発揮できず、武藤からは「無理している感じがする」と辛口なメッセージを送られた。成長を見せつけるチャンスを前に「武藤さんは僕には興味ないと思う。それ(成長してるか)を決めるのはお客さんだと思ってるんで。試合を見てもらって、どう違ってたかっていうのをお客さんに僕は問いたい」ときっぱり。団体エースとしてのプライドをのぞかせた。

 また、同じく19日配信大会に参戦する“IQレスラー”桜庭和志(50)についても「単純にプロレスのリングで向き合った時にどうなのかなって。イメージしててすごい楽しいので、からんでみたい」と目を輝かせた。

 このところ、意外なモチベーションも高まっている。外出自粛要請を受け、今まで興味がなかった映画や海外ドラマを見るようになった。特に印象に残ったのがスペインのドラマシリーズ「ペーパー・ハウス」で「泥棒と警官の頭脳戦の中に、ラブストーリーが入ってる。最近そういうの、いいなって」と「恋したい欲」が芽生えたという。

「恋、全然してないんで。でもコロナで出会うにも出会えない。僕たちは表に出ることが多いので、手洗い、うがいなど徹底して、できることをやっていこうって感じです」と早期終息を願う気持ちを強くした。

 一方、自宅待機者が多い状況をチャンスとも捉えている。「テレビマッチで見てる人の体温を上げたいと思ってます。体温が上がれば免疫が上がる。そうしたらウイルスにも負けないんで。皆さんの心に届かせたい」。閉塞感漂う世の中に、試合を通じて熱いメッセージを送る。