<ノア>潮崎 藤田と史上最長31分視殺戦の収穫

2020年04月04日 16時35分

藤田(右)と潮崎のGHC戦は31分もにらみ合ったままだった

 ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(38)が、“史上最長視殺戦”の収穫を本紙に明かした。無観客試合として行われた野獣・藤田和之(49)との初防衛戦(3月29日)で31分に及ぶにらみ合いが物議を醸したが、これを経たことで長期政権樹立に自信満々。全方位から次期挑戦者を募ると同時に「グローバルタッグリーグ」(TVマッチとして5日から動画配信開始)制覇に打って出る。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い無観客で行われた藤田戦は、試合開始から両者ともに微動だにせず異様な緊迫感のまま31分間、にらみ合いを続けた。藤田の師匠・アントニオ猪木とマサ斎藤が戦った「巌流島の決闘」(1987年10月)をほうふつとさせる超異例の試合展開はネット上で賛否両論を巻き起こしたが、潮崎は「目線を外せないというか、外したらやられる緊張感があった。いろいろな感想があるとは思うけど、時間は感じなかったし、30分経過って言われて『そんないった?』って思ったくらいですよ」と振り返った。

 仮に通常開催であれば、長時間動かない2人を会場のファンが黙って見ていないはずだ。その反応により、レフェリーも両者に動くことを強く促した可能性が高い。

「無観客でしかできないんじゃないか、二度と経験できない試合ができたんじゃないかと。1回きりしかない戦い。そこで強い藤田和之に勝った、あの試合をやった自信にはなる」。特殊な状況下だからこその異色マッチを経験し、しかも野獣撃破の結果を残したことで大いに自信を深めたという。

 現段階で次期挑戦者は未定だが「初防衛戦がああいうものだったので、次、どんな相手が来ても乗り越えていけるなと思いました。団体内であろうと、外敵であろうとですね」と言い切る。くしくも野獣とのGHC戦をクリアしたことで「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という思いが強まったようだ。

 V2戦の前にやるべきこともある。中嶋勝彦(32)とのコンビ「AXIZ」で「グローバルタッグリーグ」に出撃する潮崎は「AXIZの持っていた(GHCタッグ)ベルトを取り返しに行く。どの試合でも、今の世の中の不安を吹き飛ばせる試合を、と心がけて戦う」と宣言。シングルとタッグのGHC2冠へ突き進む。