プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(38)が9日、都内でタイトル戦へ意気込みを語った。

 本来は8日開催予定だった横浜文化体育館大会で“野獣”藤田和之(49)を迎えてV1戦を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために大会そのものが中止。代わりに29日の東京・後楽園ホール大会で防衛戦を行うこととなった。

 会見冒頭で調印も行った王者は「自分が言うことではないのかもしれないですが、申し訳ない気持ちがあります」と中止になったことに神妙な面持ち。それでも「29日の後楽園大会で、その無念を晴らす異様な試合を後楽園で見せたいと思います。こういう状況だからこそ、これから先の明るいものを見せていきたい。自分も、プロレスラーがリング上で何度でも立ち上がる姿勢を見て勇気づけられて『プロレスラーになりたい』と思いました。今、日本中が…いや、世界中がコロナウイルスの脅威にさらされてますけど、それに屈しない気持ちを見せたい。立ち上がって屈しない力を、今こそ見せたいと思います」と力強く話した。

 また、会見には熊野準(28)も出席し、無期限休業に入ることを発表した。練習生のころから患っている左目の神経まひが悪化したことなどが原因といい「やり残したことがたくさんあるので、今以上の力を蓄えて帰ってきたい」。4月19日の東京・後楽園ホール大会で休養前のラストマッチが行われ、杉浦貴とシングル戦で激突する。