ノアの20周年イヤー最初の大会で新たな歴史が刻まれた。GHCヘビー級選手権(4日、後楽園ホール)は、挑戦者の潮﨑豪(37)が清宮海斗(23)を撃破。約3年5か月ぶり4度目の戴冠を果たした。

 開始から重い逆水平チョップが火を噴いた。さらには雪崩式脳天砕きから、場外へのノータッチトペで主導権を握る。王者の変型エメラルド弾、猛虎原爆をしのぐや、一気に勝負へ。リストクラッチ式ゴーフラッシャーから顔面へ左右ハンマー5連打、最後は必殺の月面水爆弾で3カウントを奪った。師匠の鉄人・小橋建太(52)からベルトを贈られると「これがノアの戦い、世界一の戦い、皆さんのパワーです!」と絶叫した。

 これで中嶋勝彦(31)と保持するGHCタッグ王座と合わせて2冠王に。2003年6月に小橋が初めて達成してから、3人目の快挙となった。昨年のデビュー15周年からは「勝さんとのチームで、タッグの面白さが分かった。ならば次はシングルで道を極めたいと思うのは当然の流れ」という思いを持つ。「それは自分の師匠・三沢さん、小橋さんが歩んできた道。継承と同時に進化を続けること。今日の勝利で20周年から新しい自分が始まるという気持ちは強くなった。前に進みます」。メモリアルイヤーに団体の主役へと返り咲く。