【ノア】杉浦&藤田&鈴木 最強トリオが圧巻の存在感

2019年12月04日 00時00分

左から藤田和之、杉浦貴、鈴木秀樹

 最高で最強の男たちが奇跡の共闘を果たした。

 ノア3日の東京・後楽園ホール大会のセミで初代GHCナショナル王者・杉浦貴(49)率いる杉浦軍の最強トリオ(杉浦、藤田和之、鈴木秀樹)が集結。拳王(34)率いる反体制派集団「金剛」(拳王、マサ北宮、稲村愛輝)を一蹴した。

 杉浦軍はゴング前にまさかの急襲。ジャイアント馬場(杉浦)、アントニオ猪木(藤田)、人間風車ビル・ロビンソン(鈴木)の系譜を次ぐ3人が、圧巻の存在感を見せつけた。藤田が拳王の蹴りに耐えて逆に顔面への張り手を見舞えば、鈴木も巧みなインサイドワークで抜群の試合運びを見せる。そしてリーダーのハレンチ王も右へ左へと躍動。混合禁止のはずの薬物同士が、まさかの化学反応を起こしてしまった。

 最後は来年1月4日の後楽園大会で北宮の挑戦を受ける杉浦が、フロントネックロックで絞め落として快勝。ハレンチ王が「何だよ、もの足りねえな。しかし、このメンバー最強だな…」と胸を張ると、受けた野獣も「強えのは当たり前なんだよ!」と雄たけびを上げる。偏屈者・鈴木も「初めてノアに参戦した時からこういう試合をしてますよ」と冷静に語った。

 この試合の模様を本紙記者から伝え聞いたWWEコーチのケンドー・カシン(51)は、在住するフロリダから「泥舟を沈めると思ったのに藤田君も人がいいな。でも面白ければそれでいいと思います、ハイ」と、いつものややこしいコメントは回避して、妙に率直な感想を述べた。

 仲がいいんだか悪いんだかよく分からない3人だが、個々の実力は実証済み。1×3が100にも200にもなるプロレス特有のマジックを証明してしまった。ギクシャクしながらも痛快なほどの存在感を示した杉浦軍が、一気にノアマットの中心に立ってしまうかもしれない。