【ノア】2日両国大会で三途の川渡った? 清宮が語る壮絶「臨死体験」

2019年11月21日 16時30分

清宮はエースの貫禄を漂わせた

 ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(23)が、旗揚げ20周年イヤーとなる2020年の防衛プランを描いている。拳王(34)を挑戦者に迎えた新生ノア初の両国国技館大会(2日)では、“三途の川”から生還を果たして難関をクリア。自信をつけた若きエースが、新たな光景を見せる。

「境界線を越えて(現実の)向こう側に意識と体が飛んでしまった。誰もいない平野を全力で走り続け、気がつけば目の前の大きな川を渡り、もう一度こちら側の岸に引き返していたんです。ファンの皆さんの大歓声でようやく現実に戻れたんですけど、あのまま走り続けていたら、別世界に残ったままだったのかな」

 拳王とのV6戦を振り返る清宮の言葉は次第に熱を帯びた。歴史に残る激闘は、挑戦者の顔面蹴りで意識が完全に吹っ飛んだ。そんな“臨死体験”まで導いた名勝負は思わぬ副産物も残した。試合直後、考えていた言葉は全部飛んでしまい、まっさらの状態で「ノアを業界1位の団体にします!」と叫んだのだ。

 2月からリデットエンターテインメント社が親会社となり新体制がスタートしてからは、現場監督を任された丸藤正道(40)が「まずは業界2位の座を目指す」とのスローガンを掲げた。業界の盟主・新日本プロレスに対抗できる力を蓄えた上でトップを目指すという意味だったが、「業界1位」と断言したのは清宮が初だった。

「プライマル・スクリームでしたっけ。無意識で出た言葉は、心の奥からの魂の叫びですよね。言ってしまった以上は実現させないと」。ザ・ビートルズ解散後、ジョン・レノンがファーストソロアルバム「ジョンの魂」(1970年)を制作するに当たって取り組んだ「原初療法」を引き合いに出しながら語った。

 ノアは来年8月に旗揚げ20年となる。「東京五輪の年でもあり、ノアのメモリアルイヤー。毎月でも防衛戦をやりたい。最初の後楽園(1月4、5日)は連続防衛戦でもいい。20年のうちにV20を記録して新しい景色を見せられたら最高ですね」。節目の年を王者としてけん引する。