【ノア】初合体 藤田&杉浦が好連係で激勝

2019年10月04日 16時30分

杉浦と藤田(左)の最強中年タッグは谷口(中)にダブルタックルをぶちかました

 3日のノア東京・後楽園ホール大会で“ハレンチ王”杉浦貴(49)が“野獣”藤田和之(48)とついに初合体を果たした。強烈な個性を持つ2人が果たしてかみ合うのか注目を集めたが、ふたを開けてみれば好連係で谷口周平(42)、熊野準(27)組に完勝。前GHC王者と元IWGP王者の強すぎる中年タッグが、2019年終盤のマット界に旋風を巻き起こすのか。

 序盤から杉浦、藤田組がペースを握り離さなかった。突っかかってくる谷口をいなしつつ、巧みに分断。最後は杉浦のサポートを受けた藤田が谷口をビンタ2発で黙らせてから、サッカーボールキック3発で虫の息になった熊野をスリーパーホールドで絞め落とした。

 杉浦は試合前「制御不能だからなあ…。どうなるかやってみないと分からない」と話していたが、野獣を見事にコントロール。試合後に相変わらずノアを「泥船」呼ばわりする藤田から「あとはリーダーに任せた」との言葉を引き出すほど、信頼を得ることに成功した。

 杉浦にとって藤田は人生の岐路での決断を後押しした特別な存在でもある。「アマレス時代に(1996年)アトランタ五輪を目指してナショナルチームで一緒になったりもして、同級生だし、注目していたんですよ。そんな中、俺より4年早くプロレスラーになった。確実に、その後の俺自身の選択に影響はありましたよ。身近な人間がなったことで俺の中に『プロレスラー』という選択肢が生まれた」(杉浦)

 そんな因縁深い野獣とのタッグを好発進させて「今後は藤田次第じゃない? コントロールできないから、あいつ次第」とまんざらでもない様子。試合後、谷口が藤田に再戦を要求し、11月2日の東京・両国国技館大会で一騎打ちが決定。野獣のノア参戦継続が決まり、コンビ続行も濃厚と言えそうだ。

 唯一の懸案事項は藤田の「アレルギー問題」だ。拳王(34)に「会社の犬」とやゆされた杉浦が、それを逆手に、愛犬・ケンタ君がプリントされたTシャツを製作。野獣にも贈呈したが「動物アレルギーだから」とまさかの理由で拒否された(本紙既報)。この日も藤田は着なかったものの、杉浦は「アレルギーっていっても、豆柴ですよ? 豆柴1匹。少しずつ慣れてもらって何とか着てもらいたいよ」となぜか一歩も譲らなかった。

 リングでの好連係を見る限り最強中年タッグ続行への不安はその一点のみ。何とか妥協点を見いだし、ノアマットの中心となってもらいたいものだ。