輝くのは俺だ。ノアのハレンチ王・杉浦貴(49)が13日、「N―1」優勝決定戦大会(16日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)で、レジェンド勢からも“完全勝利”を奪うことを誓った。

 優勝戦では拳王(34)と激突。勝てば11月2日両国国技館大会でGHCヘビー級王者・清宮海斗(23)に挑戦する。新生ノア最大の舞台で王座奪還を狙うとあって「負けられない。負けるわけがない。ノアのメインに立つからには、大会の主役を他に持っていかれるわけにはいかないだろ」と勝利を譲るつもりはないが、拳王以外にも“勝負”を仕掛ける覚悟だ。

「武藤敬司、秋山準、桜庭和志、藤田和之…全員と勝負する。俺自身、他団体や他競技で積んだ経験値は負けてないと思うしね。このメンバーの試合が終わった後、メインが会場全部の歓声を持っていく。その瞬間、本当の意味でノアが一番だと証明できる」 

 セミでは清宮、武藤、秋山が夢のトリオを結成。天才・丸藤正道、望月成晃、谷口周平組と激突する。IQレスラー・桜庭は6人タッグで小川良成率いるスティンガーと対戦。野獣・藤田は反体制集団「金剛」の鉄砲玉・稲村愛輝と一騎打ちを行う。

 豪華すぎる顔ぶれを黙らせる内容で大会を締めることは至難の業だが、旧PRIDEや戦極、パンクラスなどの格闘技マットにも出陣し、新日本プロレス東京ドーム決戦を何度も経験した杉浦の自信は揺るぎない。

 来年5月には50歳になる。11・2両国で5度目の戴冠を果たせば、史上初めて旗揚げから一団体を貫いた「50代政権」誕生の快挙も視野に入る。

「悪いけどおっさんがまた歴史を変える。本当のスター選手は誰なのかを見に来てくれた人の胸に刻む」。驚異の49歳は未知の領域を目指す。