野獣・藤田和之(48)が29日のノア後楽園ホール大会に電撃登場。9月16日エディオンアリーナ大阪第競技場大会でのノア参戦が決定した。

 第2試合終了後だ。杉浦貴(49)率いる杉浦軍の参謀格で「ガッチリ君」の異名をとる策士・NOSAWA論外(42)が、巨岩のような肉体と異様な殺気を放つ男を帯同してリングに登場した。

 藤田だ。ここまで論外は、IQレスラー・桜庭和志(50)、マット界随一の偏屈男・鈴木秀樹(39)の招聘に成功。今回も「最後の継承者を連れて行く」と公言していたが、最大級のサプライズが実現した。

 論外は岡田欣也(26)に勝った反体制集団・金剛の鉄砲玉・稲村愛輝(26)を「金剛で一番弱い稲…何だっけ? あ、稲村君か。君は9月16日大阪で藤田和之とシングル戦をやる勇気があるかな?」と挑発した。

 強気な稲村は張り手6連発を見舞うも、野獣は豪快なビンタ一発でダウンさせるとタックルも完全に切り、顔面をわしづかみにして投げ捨て、圧巻の存在感を見せつけた。

 これで9・16大阪のノア初参戦が決定。報道陣を振り切って無言でエレベーターに乗り込んだ藤田は、本紙に対し「理由? こいつ(論外)に呼ばれたから来ただけだ。以上!」と鬼の形相で吐き捨てると、車で会場を後にした。

 ノア初参戦の3日後にはリアルジャパン9月19日後楽園大会でスーパー・タイガーのレジェンド王座に挑戦も決まっている。一気にプロレス回帰のスピードが増した野獣から、目が離せなくなった。

 また同大会には元WWEのライノ(43)の参戦も決まった。