ノア27日の神奈川・カルッツかわさき大会で潮﨑豪(37)と一騎打ちする“マット界随一の偏屈者”こと鈴木秀樹(39)が、方舟マットの刷新を予告した。

 2月に新体制に移行したノアを「上昇していく雰囲気を感じました。でも、それなら選手も能動的に変わるべきなのに、大多数が受動的に見えましたね」と分析するや「オーナーが僕を呼んだのは、そんなノアをさらに変えるためだと思います」と解釈する。そこでIGF退団後、フリーとして5年間、したたかに活動してきた男が導き出した生き残り策がこれだ。

「今回は、求められる結果が違うんです。ベルトとかではなく、いろんな選手のやる気スイッチを押して回ること。青木真也が言ってましたけど『組織を変えるのはよそ者、若者、ばか者』なんです。僕はよそ者だし、ばか者だから変えられる」

 標的にした豪腕戦士を「この3つのどれでもない潮﨑は変わらないノアの象徴。このまま変わらないことに挑戦し続けてほしいですね」と斬り捨て、“体制派”として組織改革に着手すると約束した。最後は「そういえば2か月ぶりにカシンから、LINEに既読がつきました」と口にし、高円寺の雑踏に消えた。