GHCジュニアタッグ王者の鈴木鼓太郎(40)が14日、天才・丸藤正道(39)との一騎打ちを熱望した。

 小川良成(52)と同王座を保持するが、故三沢光晴さん(享年46)のメモリアル大会(13日)では王者コンビでグローバルジュニアタッグリーグ優勝決定戦に勝利。余韻に浸る間もなく同ジュニアリーグ戦(27日、後楽園で開幕)の詳細が発表された。「本当に休む間もないですね。でも家出息子が帰ってきて、三沢さんの命日に(メモリアル大会限定の)緑色のマット上で優勝できた。まだやるべきことはあるのかなと思う」

 ノア生え抜き第1号で2001年12月にデビュー。12年12月に退団し、師匠の命日大会参戦は実に7年ぶりだった。だからこそ、その間の成長を証明すべく考えているプランもある。年下だが、兄弟子にあたる丸藤との約17年ぶりのシングル対決だ。昨年10月に約8年ぶりのGHCジュニア王座戴冠を果たした際も名前を挙げたが、丸藤の負傷で立ち消えになっていた。

「デビュー半年後に一度戦ったのが最後。丸藤さんとなら階級やベルトを超えた戦いができる。弟弟子から兄弟子への願いですね。お互いがボロボロになる前にやりたい。でも名前を出してまたケガされたら縁起が悪いからね。控えめに(アピール)します(笑い)」

 実現すれば師匠の没後10年から前に進むため最適のカードとなる。「まずはリーグ戦優勝」という日本マット界ジュニア屈指の実力者が、新たな勝負に出る。