ノアのグローバル・ジュニアタッグリーグ戦が28日、東京・後楽園ホール大会で開幕し、宮脇純太(21)、諸橋晴也(41)組が元GHCジュニアタッグ王者組のHi69(37)、田中稔(46)組を撃破する大殊勲。宮脇はデビュー1年9か月で歓喜のプロ初勝利を決めた。
宮脇は元王者組のコンビーネーションと田中の打撃に苦しむも、一瞬の隙を突いて、ジャックナイフ式エビ固めでHi69から3カウントを奪取した。これがデビュー以来初の白星となった。
自ら入場曲にロック史上最も偉大なパンクバンド「ザ・クラッシュ」の名曲「白い暴動(ホワイト・ライオット)」を選ぶほど、大のパンクロックファンでクラッシュの信奉者。道場では宮脇の選んだパンクロックが常に流れている。
実は両親が大のロックファンで誕生時は「清志郎」「ヒロト」「ベンジー」などの名前が候補に挙がっていたが、結局は当時人気が高かったJUN SKY WALKER(S)のギタリスト・森純太(54)の名前から命名された。
新たにニックネームもコスチュームの色にちなんで「オレンジ・ライオット」に決定。尊敬するクラッシュのリードボーカリストでギタリストのジョー・ストラマー(享年50)の名前を挙げると「天国のジョーさんに勝利を報告したいです」と歓喜の雄叫びを上げた。
またV候補筆頭、ジュニアタッグ王者の小川良成(52)、鈴木鼓太郎(40)組は復縁したYO―HEY(31)、HAYATA(31)組を相手にまさかの両者リングアウトに終わった。
YO―HEYは昨年12月にHAYATAと分裂した後、小川組に合流するも、リーグ戦を前にHAYATAと復縁。裏切り者に制裁を加えるべく、小川組はYO―HEYに10分以上も徹底的にリンチを加えた。しかし感情がもつれた大混戦は、収拾がつかない激しい場外戦に。小川が場外でYO―HEYにバックドロップを仕掛けた直後、無念のカウントアウトとなった。
「ちょっと意識しすぎたけど(優勝は)まあ大丈夫でしょう。もともとアイツは俺と鼓太郎とは合わなかったし」(小川)、「自分で出した答えにケジメはつけてもらう。このままじゃ終われない」(鼓太郎)とまさかの「失点1」にも動じる様子はなかった。
グローバル・ジュニアタッグリーグ戦は6月13日、大阪で優勝決定戦が行われる。