“IQレスラー”こと桜庭和志(49)が6日、ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(22)に秘策を伝授した。

 丸藤正道(39)とのV3戦(10日、横浜文化体育館)を控える清宮が訪れたのは、格闘界のレジェンドのもと。寝技でのコントロール方法や数種類のフェースロックを体感し「関節技を前哨戦で決められることが多かったので、スペシャリストの桜庭さんに教わって克服しようと思った」と指導を依頼した意図を説明した。

 桜庭は「骨折したって聞いたから、今日は来ないと思った」と右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折したプロ野球日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)と勘違いするという“桜庭節”を炸裂させながらも「関節技はポイントを覚えることが大事。腕とか脚だけの力じゃなくて、背筋とか全身の力を使って取る。体全体の力を使うように心掛ければ、体重差があっても取れるようになる」と助言した。

 特に清宮の腕が太いことに注目。「チキンウイング(フェースロック)が決まったら逃げられない。昔のUWFみたいに腕を後ろに回さなくても折り畳むだけで決まる」と太鼓判を押した。また、現在は自身がプロデュースするグラップリングイベント「QUINTET」を主戦場とするが、ノアマットについては「オファーがあれば」と語り、久々のプロレス参戦にも色気を見せた。