ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(22)が、V3戦(10日、横浜文化体育館)で迎え撃つ丸藤正道(39)超えを誓った。

 2月1日から新体制に移行したノアでは、同大会からこれまでのイメージカラーだったエメラルドグリーンのマット色が変更される。清宮は「次の横浜文体でも新しい風景をつくっていきたい。丸藤さんを超えた先に新時代がある」と語り、若き王者として引き続き団体をけん引する決意を強めた。

 新人時代、丸藤からはレスラーとしての所作を徹底的に叩き込まれた。「常に言われたのは『生活のすべてがプロレスに出る』っていうことですね。服装はもちろん、グラスを音を立てて置くと『そういうことも出るから気をつけろ』と。一つひとつを丁寧にしなさいっていうことなんです。つまり、美意識です」

 教えられたことを日常生活で実践しているのが歩き方で「体の真ん中を意識して胸を張って歩くんです」と説明するや「プロレスって美しいんですよ。泥くさい部分もプロレスならば美しくなるんです。だから今回は、自分なりの美意識をぶつけて勝ちたいです」と拳を握った。

 天才の異名を取る丸藤はかねて技と動きの華やかさに定評があり、東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」では3度のベストバウト受賞歴がある。「華の部分を出すのは難しいけど、教わったことをやれば出せると思う。ノアの顔になるために勝たないといけない」。華麗な王者としてベルトを守ってみせる。