ノアは29日、2月1日から新体制に移行すると発表した。

 2月1日の東京・後楽園ホール大会で行われるGHCヘビー級選手権(王者・清宮海斗VS挑戦者・マサ北宮)の調印式が都内で行われ、冒頭でノアを運営するノア・グローバルエンタテインメント社の不破洋介社長が今月30日から新事務所を開設すると説明した。

 今後は株式の75%を取得したリデットエンターテインメント社が団体の新オーナーになる。ノアは不破氏が社長に残り、内田雅之会長が今月31日付で退任する。

 リデット社は長州力プロデュース興行などを手がけ、プロレス大会の運営に抜群のノウハウを持つ。同社の武田有弘常務取締役によると昨年11月から話し合いが進められたという。ノアの新役員は現在のところ不破社長だけで、武田氏が内田氏に代わり現場の運営を引き継ぐ。

 武田氏は「具体的にはこれからですね。直近のビッグマッチ、3月10日の横浜文化体育館大会までに新しくなったイメージを作れれば。将来的に? ビッグマッチを増やしたいし、増やさないと厳しいと思う。なおかつ(観客を)入れないと」と語った。

 まずは盟主・新日本プロレスに次ぐ明確な業界2位を目指す方針で、組織づくりから着手する。「今のノアの顔は誰なのか、リング上で選手間が主張し合って決めてほしい。丸藤(正道)選手なのか、清宮選手なのか。その選手が引っ張り、その選手の主張が新しいノアの主張になればいい」と期待をかけた。