【ノア】グローバルリーグ波乱 丸藤が中島のヒザ食らい半失神

2018年10月31日 16時30分

中嶋(上)の強烈な蹴りが丸藤の後頭部に命中した

 ノアのヘビー級最強を決める「グローバルリーグ戦」が30日、東京・後楽園ホールで開幕。V候補筆頭の丸藤正道(39)は、Aブロックで中嶋勝彦(30)に完敗。全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」優勝に続く快挙を狙うが、黒星発進で一気に暗雲が垂れ込めた。

 序盤からペースを握ったのは丸藤だった。「黒い勝彦」のノラリクラリとした間合いには付き合わず、5分手前にはエプロンで危険なパイルドライバーを決めた。

 10分過ぎに虎王2連打から後頭部へのヒザ、さらにはサポーターを外して虎王を狙うが、中嶋の目は死んでいなかった。強烈な右ハイキック、顔面へのヒザを浴びて丸藤は半失神。垂直落下式のバーティカルスパイクで3カウントを奪われ、無言で控室へ消えた。

 デビュー20年の今年はシングルで「当たり」の年だった。古巣の全日プロでは、若手時代に出場すらかなわなかったカーニバルを初制覇。公式戦ではかつての大先輩・秋山準(49)を再会マッチで撃破した。また9月の20周年興行ではWWEのヒデオ・イタミ(37=KENTA)と、約5年2か月ぶりのシングル戦を実現させ、34分12秒の死闘を制した。

 大車輪の活躍を見せた天才が唯一、やり残したことがホームでのシングル王座戴冠だ。現在V6中のGHC王者・杉浦には5月の挑戦で敗れ、長期政権の土台形成を許した。だからこそ、史上初となるカーニバルとグローバルリーグ戦の同年度制覇を達成して、激動の1年を締めくくりたい気持ちが強い。

 試合前には「他団体のシングル戦では結果を残しているのに、なぜだろうという思いは自分自身のジレンマでもあった。最後を締めくくって(来年の)挑戦につながれば一番いい終わり方ができる」と語ったが、その気合が逆に働く皮肉な結末となった。
 直近の目標となる優勝決定戦(11月25日、後楽園)進出に向け、イバラの道が続きそうだ。