デビュー21年目に突入したノアの天才・丸藤正道(38)が7日、さらなる飛躍と自伝の販売促進のためにベルト防衛を誓った。

 この日は東京・高田馬場の芳林堂書店で自伝「方舟の継承者」発売記念トークショーを開催。約1か月で書き上げた自著について「1ページ目から最後のページまで俺のプロレス人生が詰まっている」と胸を張った。

 1日のデビュー20周年記念興行(両国国技館)ではライバルの元KENTAことヒデオ・イタミと激闘を繰り広げたばかり。「(試合直後は)自分でも燃え尽きてしまうんじゃないか」という思いもあった。しかし、日を重ねるにつれて心境に変化があり「ノアのためにさらにやっていきたいという気持ちが強くなった」という。

 9日のエディオンアリーナ大阪・第2競技場大会では齋藤彰俊と持つGHCタッグ王座の初防衛戦を拳王、清宮海斗組を相手に戦う。21年目に入って最初のタイトル戦。「燃え尽きてないってことを防衛してしっかり見せつけたいよね。それにベルトを持っているほうが本も売れると思うし。(本を一冊でも多く売るために)防衛を重ねたい。拳王と清宮も、俺の弱点が書いてあるかもしれないから買ったほうがいいよ」と不敵な笑みを浮かべながらセールストークを展開した。

「GENESIS」(10月15日、東京・後楽園ホール)では何かと因縁深い森嶋猛(39)が、GHCヘビー級王者の杉浦貴(48)と現役復帰戦を行うことが決定するなど周囲は騒がしい。そんな中でも丸藤は「今の杉浦貴はクソ強いし、しっかり練習しないとついていけないよ」と警告したものの、多くを語らず。まずは自らの防衛戦に集中し、21年目のスタートを華々しく飾るつもりだ。