マサ北宮(29)の挑戦を退けた後楽園ホール大会から一夜明けた3日、ノアのGHCヘビー級王者・杉浦貴(48)が都内の事務所で会見を行った。

 フロントネックロックで絞め落としてV5に到達した王者は「体力的にもきつい試合になったが、無事防衛できました」とリラックスした表情。試合後には北宮のパートナーでもある中嶋勝彦(30)が挑戦に名乗りを上げて10・4後楽園ホール大会でのタイトル戦が決定し「ようやく出て来たかと。潰しがいのある感じです」と不敵な笑みを浮かべた。

 中嶋は2016年10月に杉浦を下し、同王座を初戴冠。その後17年8月エディ・エドワーズに敗れ王座から陥落するまでの約1年間で7度の防衛を重ねた。ベルトを失ってからは不気味な笑みを浮かべながらイス攻撃や顔面蹴りを繰り出す“黒い蹴殺戦士”に変貌を遂げている。

 そんな中嶋について「もともと性格が悪いからね。ベルトを持っている時よりも今の方が何をしてくるか分からない部分はあるよね」と警戒を強めた。

 続いて内田雅之会長同席のもと、「GENESIS」(10月15日、東京・後楽園ホール)で約3年半ぶりに復帰する森嶋猛(39)の相手を務めることも正式に発表。丸藤正道のデビュー20周年興行で意味不明なアピールを行うなどした森嶋の言動に不快感を示した杉浦は「訳分かんないでしょ。関わるのはこれが最後のつもり」とぶ然とした表情で話した。