ノアの18日の神奈川・カルッツかわさき大会で、GHCヘビー級王者・杉浦貴(48)が潮崎豪(36)を下し4度目の防衛に成功した。

 まさに完勝だった。場外乱闘も含め、序盤からペースを握った王者は、重い打撃を駆使して当選者を追い込んだ。コーナーでのチョップ連打など反撃を受ける場面もあったが、これを耐えると投げっぱなしジャーマンでコーナーに叩きつけてペースを譲らない。

 最後はアゴをグーパンチで打ち抜いてから五輪予選スラム、トップロープからの雪崩式五輪予選スラムと畳み掛けて3カウントを奪った。

 圧巻の強さを見せつけた杉浦は「俺がベルトを持っているうちは、いつでもお前の前に立ってやる。いつでもこい!」と仁王立ち。マサ北宮が現れて「俺もタッグのベルトを取られたばっかりだけど、下を向いていられねえんだ。挑戦表明だ。GHCを懸けて戦え!」と挑戦表明しても「いつでもやってやる。オジサンは強いぞ」とニヤリと笑いながら快諾だ。

 観客に「涼しくなって夏も残り少なくなったけど、残りを満喫してくれよな!」と呼びかけて歓声を浴びた。