ノアの若武者・清宮海斗(21)が3日、天国の故三沢光晴さん(享年46)にGHCヘビー級王座取りを誓った。10日の東京・後楽園ホール大会では拳王(33)との「GHC王座次期挑戦者決定戦」に臨む。1月6日のGHC戦(後楽園)で敗れた前王者を倒せば、26日の後楽園大会で現王者・杉浦貴(48)への挑戦が決まる重要な一戦で「ベルトに挑戦して新しい時代を築きたい。誰もが認める強いチャンピオンを倒せば自分の力を証明できる」と燃えている。

 しかも10日は2009年6月13日に死去した三沢さんのメモリアル大会。「僕の片思いなんですけど、三沢さんが見てくれていると思うと特別です」と神妙に話す。15年12月デビューのため、接点はない。だが01年4月15日の有明大会で行われた髙山善廣(51)との「初代GHC王座決定トーナメント決勝」に心を打たれ、ノア入団を目指した清宮にとって特別な存在に変わりない。三沢さんのイメージカラーであるエメラルドグリーンのコスチュームを選んだのもそのためだ。

「新弟子のころから培ってきたものを大事にしながら、新しいものを加えたところを見てもらいたい。三沢さんに安心してもらえるように」。この日の埼玉・川越大会では王者の杉浦と激しく殴り合った。今度こそ方舟マットの主役に躍り出る。