新日本プロレスのIWGPヘビー級選手権(4日、福岡国際センター)で、約2年4か月ぶりの挑戦が実らなかった棚橋弘至(41)は「またしても派手に負けちまったけど、俺はあきらめてないから。もっと強くなるから。過去の自分を絶対に超えてやるから」と声を震わせながら涙を流した。

 自身と並んでいたオカダ・カズチカ(30)のIWGP防衛記録の更新を許したとはいえ、絶対王者を最後まで苦しめ、会場を「タナハシコール」一色にして圧倒したのは事実。エースの意地を示した魂の一戦だった。