新日本プロレス5・4福岡大会のIWGPヘビー級選手権の調印式が2日、福岡市内で行われ、王者オカダ・カズチカ(30)と挑戦者の棚橋弘至(41)が火花を散らした。

 オカダは棚橋が持つ同王座連続防衛記録V11に並んでおり、福岡決戦は新記録がかかった大一番となる。これの阻止に立ち上がったのが、6年前の2012年2月にオカダにV12を阻まれた棚橋だ。

 棚橋にとってIWGP戦は、16年1月4日の東京ドーム大会でオカダに敗れて以来、約2年4か月ぶりとなる。「このベルトに絡むことが数年前まで当たり前でした。そうじゃなくなってから初めて気づく。改めてこうしてベルトに挑戦できるということを感謝しているし、IWGPのベルト、王者にもリスペクトはあります。ただ…記録は抜かれたくない。オカダはV11という数字を気にしてないと言ってますけど、V12を果たすのは棚橋でありたい。俺の記録を抜けるのは俺しかいない」と、エースの意地で打倒絶対王者を誓った。

 一方のオカダは「何も起こらず、僕が防衛すると思います。(前哨戦で)物足りないって言ってましたけど、少しずつ棚橋も成長したのか進化したのか…。でもまだ足りない。しっかり王者の強さ、すごさ、カッコよさを見せて勝って、僕の中でどうでもいいV12、させてもらいます」と余裕をのぞかせた。

 数々の名勝負を繰り広げてきたオカダと棚橋。互いの意地を懸けた一戦は今回も激闘必至だ。