【新日】内藤が“約束の地”熊本でIC王座奪還も「不要論」は変わらず

2018年04月30日 00時00分

鈴木みのる(下)の顔を踏み潰す内藤哲也

 新日本プロレスのグランメッセ熊本大会(29日)で、内藤哲也(35)がIWGPインターコンチネンタル王者・鈴木みのる(49)を破り、第18代王者に輝いた。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)と鈴木軍のリーダー対決を制した制御不能男が、かつて不要論を唱えたはずのベルトを再び手にしたことで、IC戦線は風雲急を告げてきた。

 古傷がある右ヒザへの集中砲火に耐えた内藤は、20分過ぎにスイングリバースDDTを発射。しかしデスティーノを阻止されると、再びヒザ十字固めをはじめとした右足攻めにさらされた。

 それでもゴッチ式パイルドライバーだけは回避し、強烈な張り手で反撃開始。みのるの奥の手・逆落としを切り返して変型ノーザンライトボムを決めると、最後は必殺のデスティーノで激闘に終止符を打った。

 2016年4月に大地震に見舞われ、予定されていた大会が中止されたグランメッセ熊本でのビッグマッチには期するものがあった。

「中止が決まったとき、俺はコメントで『いま以上のLIJとして熊本に戻る、そのときまでトランキーロだ』と約束したんでね。2年かかりましたけど、約束を果たせたんじゃないかな。あのころより魅力的なユニットとして帰ってこれたことがうれしいね」

 試合後のリング上では、3435人札止めの観衆と「デ・ハ・ポン」を大合唱するマイクアピールで大会を締めくくった。

 昨年6月の大阪城ホール大会で失ったIC王座の奪還にも成功した。当時からベルト不要論を唱え、封印まで示唆した白いベルトは、何の因果か巡り巡って再び内藤のものとなった…はずだが、最後は手に取ろうともせず退場した。

 ベルトよりも、自身の価値のほうが上と公言してはばからない2年連続プロレス大賞MVP男は「次はないかなと思ってたんだけど…また俺のところに帰ってきてしまった。気持ちは変わらないですよ。必要のないベルト、必要のない王座だと思ってます。明日以降、このベルトとの付き合い方、ちょっと考えないといけないかな…」と不敵な笑み。第2次内藤政権が発足したIC戦線は、早くも制御不能な空気が充満している。