【新日本】オカダ IWGP王座V11の裏に「ある発言」

2018年04月02日 16時30分

ザック(左)にドロップキックを決めるオカダ

 新日本プロレス1日の両国国技館大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が、「NEW JAPAN CUP」覇者ザック・セイバーJr.(30)の挑戦を退けて11度目の防衛に成功した。これで棚橋弘至(41)の保持する連続防衛記録に並んだが、決して現状に満足はしていない。タイ記録樹立の裏で、闘志をかき立てられていた「ある発言」とは――。

 ザックの関節技地獄にはまったオカダは、レインメーカーをかわされて変型卍固めに捕らえられるなど大苦戦を強いられる。だが強引に挑戦者を持ち上げて旋回式ツームストーンパイルドライバーを発射すると、最後はレインメーカーで34分超の激闘を制した。

 これで11度連続防衛を果たし、V12戦ではタイ記録保持者・棚橋の挑戦を受けることが決定的となった。歴史に残る名王者となりつつあるオカダだが、現状には全く納得していない。決戦前に反骨心を呼び起こされる“事件”があったからだ。

 それは3月27日のこと。「ワールドプロレスリング」を放送するテレビ朝日の定例会見で、同番組について質問を受けた同社の早河洋会長(74)は「今、それなりのスターも生まれている。今後、新たな展開も考えられると思います」と回答。プロレス人気の回復を認めた上での発言だったが、では「それなりのスター」とは誰かとなれば最初に連想されるのはオカダしかいない。

 米国遠征から帰国した同28日にニュースでこの発言を知ったオカダは発奮した。「まだまだだな、と。プロレス盛り上がってきてます、長い間王者で防衛回数もそんだけしてます、(新日本プロレス)ワールドも世界中から会員数も増えてます…でも現時点では『それなり』だと。世間から見たら結局はそうなわけじゃないですか。オカダがスターなら、そこでオカダって名前出てきますし。悔しかったですよ。それが現実ですから」。防衛記録といった業界内だけの話題にとらわれている場合ではない。興味のない人たちにもプロレスを届けることが、自身の使命と再認識した。

「見返したいって気持ちもあれば、そういう場所でもオカダって名前を出させたいし。プロレスをそういうものにしたいっていうのはありますね」と誓いを新たにしたオカダ。「それなり」どころではないスターになるため、連続防衛新記録はあくまで通過点にすぎない。