【新日本】世界最強の草食男子・ザックがNJC初出場初V

2018年03月22日 16時30分

棚橋(下)を終始圧倒したザック

 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」は21日長岡大会で最終戦を迎え、ザック・セイバーJr.(30)が棚橋弘至(41)との決勝戦を制し、初出場優勝を飾った。ザックは優勝者の権利としてIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)への挑戦を表明。4月1日両国国技館大会での王座戦が決定した。あらゆる面で異彩を放つ英国人戦士が、日本プロレス界の頂点IWGP王座に挑む。

 内藤哲也(35)、飯伏幸太(35)、SANADA(30)と優勝候補を連破してきたダークホースは、右ヒザ負傷から復活Vを目指すエース・棚橋と激突。序盤から得意の関節技地獄に引きずり込み、試合の主導権を掌握する。

 30分過ぎには棚橋の猛攻にさらされたがハイフライフローを回避し決定打を許さない。ジャパニーズレッグロールクラッチをカウント2で返すと同時に、再び寝技に引きずり込む。最後は両ヒザを決める複合関節技「オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス」でギブアップを奪ってみせた。出場16選手の過酷なトーナメントを制した直後、リング上で次の標的を問われたザックは「愚問だ。俺はオカダと戦いたい」と豪語。両国決戦でのIWGP初挑戦が決定した。

 2011年、ノアに初来日し、16年にはWWE出場も経て17年から新日マットに参戦。体重わずか85キロとヘビー級としてはかなり線が細いザックだが、それを補って余りあるサブミッション技術を武器に、世界中で活躍の場を広げている。

 関節技に特化したファイトスタイルや体形だけではなく、徹底したこだわりは私生活にも及ぶ。映画「フォークス・オーバー・ナイブズ」(11年、米国)の観賞を機に、15年の夏からビーガン(完全菜食主義者)として肉や卵の摂取を断っているのは一部では有名な話だ。一般的にレスラーといえば筋骨隆々の肉体が想起されるがザックは「そのスタイルに興味がないんだ」と言い切り「自然食品で健康的に体調管理ができている。自分の理想は頭脳明晰に、小よく大を制すレスリング。今の食生活はそういう意味で非常に役立っている。決して全員にオススメできるわけではないけどね」と、ストイックな食生活がレスラー業に好影響を与えていることを明かした。

 リング内外で独特の奥深さを見せる英国の若きサブミッションマスター・ザック。“世界一強い草食系男子”が、絶対王者・オカダのベルトに挑む。