新日本プロレス10日大阪大会でEVIL(31)とのV1戦に臨むNEVER無差別級王者・後藤洋央紀(38)が4日、悪霊退散を予告した。

 後藤は一昨年6月の大阪城ホール大会前にEVILに宿る悪霊の存在を指摘。勝利したものの目標に掲げていた除霊はかなわなかった。あれから約1年半…。

 後藤は「入場の際に霊魂が少なくとも4体見える。今のアイツは自分の意思で動けない状態なんじゃないか。そうとしか見えない」と状況の悪化を訴えた。

 実は後藤も悪霊にとりつかれた経験がある。デビュー前の2002年、肩の脱臼で一時は新日プロを退団するレスラー人生の危機に直面。当時紹介された愛知県の霊媒師によれば、なんとすべての不幸は霊の仕業だったという。「『お化けがついているよ』と。具体的に何の霊? いや、それだけ。でもその人が『お化け』という言葉だけを使ったのはそれが初めてだったそうです…。呪文を書いてもらって、除霊してもらいました」。悪霊から解放された後藤はケガも無事完治して再入門から現在に至る。もしあのままだったら今ごろは…。

 だとすると現在のEVILも非常に危険だ。後藤は「俺が霊とともにコテンパンにやっつける。救うというより(除霊によって)もっと『プレミアムな男』(注・海外修行中の渡辺高章のキャッチフレーズ)になれるんじゃないか。このまま『なんちゃって怪奇派』で行くのか、正気を取り戻してトップを狙うのか、分かれ道になる」と断言した。

 この日の岐阜大会では10人タッグ戦に出場。王者の霊感が本物なら救出は一日も早いほうがいいはずだが、後藤はEVILを徹底的に狙い自軍の勝利をアシストした。