【新日本】“崖っ縁”棚橋の決意

2018年01月16日 16時30分

場外のオカダ(下)に華麗な空中弾を浴びせる棚橋

 新日本プロレス27日の札幌大会で鈴木みのる(49)とのV5戦に臨むIWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(41)が15日、不退転の決意を明かした。挑戦者・みのるは1月4日東京ドーム大会でNEVER無差別級王座と髪の毛を失ったばかりだが、王者・棚橋も団体内での立場は崖っ縁と自己分析。札幌決戦をサバイバル戦と位置付けた。

 棚橋は5日の後楽園大会でみのるの襲撃を受けて、鈴木軍との遺恨が再燃。札幌決戦でのV5戦が決定した。

 みのるは1・4ドームで後藤洋央紀(38)との敗者髪切りNEVER王座戦に敗れ、丸腰&丸坊主となった。だが棚橋は「僕も去年、NHK(のコント番組)で『裸の王様』やりましたから。裸の王様対決ですね。(王座戦連戦は)鈴木軍も生き残りに必死だな、と。新日本で激しい生存競争が起きている」とみのるの執念を実感しており、警戒心を緩めることはない。

 むしろ棚橋自身も王者でありながら“崖っ縁”に追い込まれている。1・4ドームではWWEのスーパースター、クリス・ジェリコ(47)との大一番を実現させたUSヘビー級王者のケニー・オメガ(34)に大会のダブルメーンを奪われた。いかに挑戦者の知名度が絶大とはいえ「そういうのも含めて(試合順を)覆せなかったのは俺の力(不足)ですから」と悔しさは隠し切れない。またケニーに敗れたジェリコがIC王者・棚橋ではなく丸腰の内藤哲也(35)を次の標的に選んだことにも「一番ノッている選手に行ったほうがおいしいのはジェリコも分かってる。それだけ内藤が輝きを発しているわけですから」と、率直にジェラシーを口にした。

 戴冠当初に掲げた挑戦者完全指名制も昨年11月のV3戦以降実現できていない。「内藤がかつて『棚橋の言うことがすべて』と言ってましたけど“絶対力”がなくなってきてしまっている。それでもICが僕の生命線ですから。チャンピオンであるけれども、鈴木戦には髪以上のものがかかってくる」と危機感をあらわにする。タイトル戦連敗は許されないみのると、頼みの綱であるICまで失えばもう後がない棚橋。札幌決戦はお互いが譲れない残酷なサバイバルマッチの様相を呈してきた。

 この日の高松大会では6人タッグ戦に出場。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)にプランチャを決め、好調をアピールしていた。生き残るのはどちらか――。