【連載:1・4東京ドーム レッスルキングダム12への道(2)】新日本プロレス年間最大興行来年1月4日東京ドーム大会を特集する「レッスルキングダム12への道」第2回は、王者ケニー・オメガ(34)と挑戦者クリス・ジェリコ(47)によるIWGP・USヘビー級王座戦だ。

 今年7月に新設されたUS王座初代王者のケニーに挑戦状を叩きつけたのがジェリコだ。超大物のまさかの参戦は、世界中のプロレスファン、関係者に衝撃を与えた。

 2016年には中邑真輔、AJスタイルズをはじめ、新日プロからは世界最大の団体WWEへの選手流出が続いていた。そんな中で現在進行形のスーパースターが来日するのは異例中の異例。しかもジェリコはベルト奪取の場合は継続参戦の可能性も示唆している。さらに「世界中がこの試合を東京ドームでやる意味を理解している。日本でこの2人が試合をすることで、この世界にまた新たな魔法をかけるんだ」と、今回の一戦の重要性を強調した。

 US戦はIWGPヘビー級王座戦(王者・オカダ・カズチカvs挑戦者・内藤哲也)とのダブルメーンイベントになった。海外でも注目を集めているという証明だ。ケニーは「内藤はG1の決勝で俺に勝ち、オカダは俺が取れなかったベルトを持っている。だからIWGPがメーンであるべき。でも世界の注目は俺たちなんだ。怒ってるファンは『ファン投票をしよう』と言うけど、ご注意ください。そうなったら(IWGPが)負けるぞ。あなたたちの大事な内藤は、世界ではMVPではない。俺もファンも望むメーンまで変える必要はない」と豪語する。

 2人の試合は反則裁定なしのノーDQルールが採用される。日本だけにとどまらず、世界の勢力図を塗り替える可能性をはらんだプロレス界の大一番から目が離せない。