新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会で激突するIWGP・USヘビー級王者ケニー・オメガ(34)と挑戦者クリス・ジェリコ(47)が12日、大乱闘を起こした。

 ジェリコは前日11日福岡大会で電撃登場してケニーを襲撃。一夜明けたこの日、2人は個別で会見に臨んだ。まずケニーが額に痛々しい包帯を巻いた姿で登場すると「俺のリスペクトをジェリコが利用したことに憤りを感じている。お前は一線を越えた。もうリスペクトはない」と、宣戦布告を放った。

 続いて登場したジェリコは「思いは昨日のリング上でぶつけたつもりだ。あれで満足したし、自分がケニーを上回っていることが分かった」と余裕の表情を浮かべた。だが次の瞬間、会見場にケニーが乱入。無数のナックルを叩き込んで前夜の“復讐”を果たした。

 両雄は周囲に引き離されたものの、ジェリコは怒り心頭だ。

「この試合は、新日本が過去に見たことがない試合になる。俺にとってもキャリア最大最高の戦いになる。俺こそが世界のベストであり、史上最強であることを証明する。ケニー、お前のキャリアを終わらせてやる。1月4日、東京ドームがお前の最後の試合だ」と絶叫しながら退場し、会見は大荒れのまま終了となった。

 また同戦はIWGPヘビー級王座戦(王者オカダ・カズチカvs挑戦者・内藤哲也)とのダブルメーンイベントとして行われることも正式決定。世界中から注目を集める大一番のお膳立ては整った。