新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)に挑戦する内藤哲也(35)が1日、年間最大興行にまさかの新制度導入を提唱した。クリス・ジェリコ(47)とのV4戦が決定済みのIWGP・USヘビー級王者ケニー・オメガ(34)の「Wメーン」復活案を受け、制御不能のメーンイベンターが独自理論で導き出した答えとは――。

 G1覇者としてオカダに挑む内藤は、年間最大興行メーン出場が確定的。同じシチュエーションだった2014年大会はファン投票でインターコンチネンタル戦(中邑真輔VS棚橋弘至)の後塵を拝し、事実上のセミに追いやられた。悲願の舞台は目前だ。

 そんな中、超大物挑戦者を迎えるケニーが、US王座がかつてのIC王座と同等の価値を持ったとして3年ぶりのWメーン制度復活を唱えた。一応、G1とIWGPに敬意を表し「Wメーン第1試合」を主張しているとはいえ、内藤の脳裏に当時の悪夢がよぎってもおかしくない話だ。

 それでも制御不能男は「3つ言わせてください」となぜかオカダの決めゼリフを引用しつつ「1つ。かつての経験者として言わせてもらいますけど『Wメーン第1試合』なんてただの名前だけ。実際はセミなんだから、その舞台に何の意味もないよ」と余裕の笑みを浮かべた。続けて「2つ。俺に(G1決勝戦で)負けたことを認めているわけですよね。ならWメーンは必要ないでしょう。どうせ言うなら『メーンをやらせろ』って言ってほしかったけどね」とキッパリ。その上でケニーの真意をくみ取ったかのようにこう提案した。

「3つ。USが今のナンバー2ベルトと主張するのなら、それこそUSとIC(王者・棚橋VS挑戦者ジェイ・ホワイト)を『Wセミファイナル』にすればいいんじゃない? どちらが『Wセミファイナル第2試合』なのか…。そのほうが俺は興味あるけどね」

 もはやこれは制御不能節を超えて、ただの正論…。

「要するに、彼の言いたいのは『メーンを食ってやる』ということでしょ? 確かに海外ではUSが注目されてるのかもしれないけど、東京ドームの主役は誰なのか。言わなくても分かるでしょ?」と豪語した。

 この日の愛知大会ではオカダと前哨戦で対決。スイングDDTを決めるなど王者と一進一退の攻防を繰り広げた。