新日本プロレス19日高崎大会の「ワールドタッグリーグ(WTL)」Bブロック公式戦でマイケル・エルガン(30)、ジェフ・コブ(35)組が矢野通(39)、石井智宏(41)組を撃破し白星発進を飾った。

 新結成の外国人コンビが元IWGPタッグ王者を粉砕した。10分過ぎにエルガンに首折り弾を決めてカバーにいった石井を、コブがぶっこ抜きジャーマン2連発。さらに矢野を合体スープレックスで投げ飛ばすと、孤立した石井を連係技で攻め立てる。最後はエルガンボムで3カウントを奪った。

 新日プロヘビー級戦線の常連となったエルガンが相棒として呼び寄せたコブは、今回のリーグ戦が日本マット初参戦。2004年のアテネ五輪にレスリングフリースタイル84キロ級グアム代表で出場した猛者で、強力なスープレックスを武器に米国インディマットを中心に活躍していた。コブは「新日本はベストカンパニー。参戦することができてうれしいよ。レッスルキングダム(来年1月4日東京ドーム大会)にも参戦して、スープレックスでバンバン投げ飛ばす姿を見せたい」とWTL制覇からタッグ王座挑戦を誓った。

 一部では矢野と風貌が酷似しているとの指摘もあるが「確かにそんなファンの声を聞いたけど…俺はそうは思わないな、ハハハ。でも矢野はグッドプレーヤーだね」と余裕の表情を見せた。

 エルガンも「今日が最初の白星だが、これはまだ始まりにすぎない」と豪語。驚異の怪力タッグコンビがリーグ戦台風の目になりそうだ。