新日本プロレス来年1月4日の東京ドーム大会でROH世界王者・Cody(32)に挑戦する飯伏幸太(35)が14日、元WWEスーパースターを独自分析した。国内外で注目が集まる初対決がドーム決戦で実現するが、最大の謎として残るのが飯伏が挑戦者に指名された経緯。ゴールデンスターはこれを一方的に解き明かし、傾向と対策を導き出した。

 飯伏は5日大阪大会でIWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(41)に敗退。それでも「一歩届かなかったけど、シリーズを通してベルトに向かっていくのは初めてだったし、いい経験になった。自分自身も変わった。今もたぎってる状況だし、これをCodyにぶつけたい」と早くも前を向いている。

 元WWEスーパースターのCodyと、昨年同団体に参戦して高い評価を得たゴールデンスターの対決には早くも注目が集まっている。飯伏は「(自分と)真逆ですね。これまで何人も真逆と言ってきたけど、レスリングか過激系かの真逆の話だった。Codyは振り切ったアメリカンプロレスで、戦い方が違いすぎる。(NXTで対戦した)ボビー・ルードがそんな感じでしたけど、それ以上に振り切ってますね」と王者を評するが、指名のタイミングは今でも解せないという。

 Codyは棚橋戦直後のコメントブースに登場し、飯伏に王座戦を迫ってきた。「負けたヤツのところに来る…何で俺のところに。そこに意味があるんじゃないか」。もちろん敗れてなお底知れぬ潜在能力を証明した飯伏を評価し、対戦を希望した可能性はある。だが飯伏の見立ては別で「スーツ姿で、俺は明らかにボロボロなのに挑戦を言ってくるのは何なんだと。自分も昔そういう気質だったけど、そういうものを感じる。いじめっ子体質の対策は分かりますよ」。王者の奥底に何かネジ曲がった性格と、それに対する親近感を覚え、攻略の参考に当てる意向を明かした。

 一方的に性悪の烙印を押されたCodyには気の毒だが、飯伏は「ICは一番上のベルトだと思っているし、ROHのベルトを取ればICにも近づくだろうし、どっちも取りたい」と豪語。年間最大興行でのベルト奪取を誓った。