新日本プロレスの真壁刀義(45)が13日、「ワールドタッグリーグ(WTL)」(18日、後楽園で開幕)へ向け快気炎を上げた。新パートナーとしてニュージーランド出身のヘナーレ(24)を抜てきした経緯を明かすと同時に、現在長期欠場中の相棒・本間朋晃(40)への思いを激白。自身のリーグ戦制覇が復帰を目指す本間への最大のエールになると信じ、一時は距離を置いていたタッグ戦線に殴り込む。

 WTL2連覇中の相棒・本間が3月に中心性頸髄損傷を負い、現在も長期欠場中。これを受けて真壁は、同月の大田区大会で控えていたIWGPタッグ王座挑戦を辞退し、そのまま王座戦線から離れていた。「本間と一緒でなければ意味がない」という思いがあったからだ。

 しかしその真壁にタッグ結成を直談判してきたのがヘナーレだった。今年2月に行われた真壁の20周年記念興行でアキレス腱断裂のケガを負って戦線離脱し、今リーグ戦が復帰の舞台となる。真壁は「普段なら『若造が俺の力借りてタッグリーグに上がっても何も生みやしねえよ』って言うところかもしれねえ。でも俺のための興行でアキレス腱切ってるんだよな。俺にも過去にその経験があるからさ。気持ちは分かるんだ」と説明。自身も2005年にアキレス腱断裂の重傷を負い、一時は引退さえ考えるほどのどん底を味わっただけに、同じケガから復帰するヘナーレの熱意に胸を打たれたという。

 もちろん出るからには優勝しか考えていない。それこそが、復帰を目指してリハビリを続ける本間への最高のエールになると信じるからだ。「まだまだ(新パートナーとの経験が)足りねえのは分かってるけど、やるしかねえ。俺とヘナーレでテッペン取ってみろ? アイツ(本間)の刺激になるじゃんか。本間が嫉妬?するでしょ。したらアイツはもっと頑張るじゃねえか。そうじゃなきゃここのリングで上に上がってこれねえよ」と、唯一無二の相棒の思いも背負いWTLに臨む決意を明かした。

 大ケガから這い上がってきたヘナーレと、復活を目指す本間。2人の魂を胸に刻んだ元祖雑草男・真壁が、今年のWTLでさらに熱く燃え上がる。