新日本プロレス10月9日両国国技館大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)に挑戦する“キング・オブ・ダークネス”EVIL(30)が25日、年内のV1戦強行を予告した。両国決戦は例年通りなら年内最後のIWGP戦となるが、EVILはベルトを奪取した場合、来年1月4日東京ドーム大会前にもう1試合の防衛戦を経由する意向。その対戦相手候補には3人の男が浮上している。

 G1公式戦でオカダに土をつけた暗黒の王は、両国決戦でベルト奪取に臨む。例年の日程では同大会が年内最後のIWGP戦で、勝者が来年ドーム大会に王者として出場。同じく両国決戦で行われる挑戦権利証争奪戦(内藤哲也対石井智宏)の勝者と頂上決戦を行う。

 しかしEVILは「東京ドームの前にもうひとつIWGPをかけてやらなければいけない戦いがある」と明言。新日プロのビッグマッチは両国大会後も11月5日大阪大会が予定されており、新王者が望めば防衛戦追加は不可能ではない。しかし年間最大興行のメーンイベンター確定を蹴るリスクを背負ってまで防衛戦を行う理由は何なのか? EVILは「オカダからベルトを取っただけでは足りない。今年中に清算しないといけない相手がいる」と不敵に言い放った。

 その相手としてまず浮上するのがG1で敗れたケニー・オメガ(33)とSANADA(29)だ。今年の1・4メーンイベンターのオカダとケニーを連破すれば、短期間で誰もが認める最強王者を名乗ることができる。またLIJの同門・内藤とのメーンを見越すのならば、ユニット内で残っているSANADAへの雪辱が最優先となる可能性も十分ある。

 さらに前王者のリマッチ権を消失させるために再びオカダと戦うことも考えられる。昨年11月にはNEVER王座を獲得しながら前王者・柴田勝頼(37)との再戦に敗れ短命政権に終わった。真の王者となるためには2連勝が条件と自らに義務付けているのだろう。

「フン…まあ、その3人以外に候補なんていないだろ? その中から誰を指名するのか、両国のリング上で教えてやる。まずはオカダ、お前を倒してからだ」と豪語したEVIL。ダークネスワールドの辞書に“既定路線”の4文字は存在しない。