【新日本】US王座V1 ケニー復活の裏にAJとの絆

2017年09月25日 16時30分

場外のジュース(下)にトペを見舞うケニー

 新日本プロレス24日の神戸ワールド記念ホール大会でIWGP・USヘビー級王者のケニー・オメガ(33)が、ジュース・ロビンソン(28)の挑戦を退けて初防衛に成功した。左ヒザ半月板損傷による欠場からの復帰戦で鮮やかな勝利。その裏には、極悪外国人軍バレットクラブの前リーダーで現WWEのUS王者・AJスタイルズ(40)との熱い絆があった。

 復帰戦がいきなり王座戦という試練を迎えたケニーは、負傷している左ヒザに集中砲火を浴び苦しい展開を強いられた。なんとか場外への断崖式ブレーンバスターの荒技で攻勢に転じるが、30分過ぎにはジュース必殺のパルプフリクション(キルスイッチ)を浴びてしまう。

 それでも王者の意地で3カウントだけは許さない。コーナーポスト上で雪崩式パルプフリクションを狙ったジュースを、体を入れ替えて肩車に担ぎ上げるや、なんと雪崩式片翼の天使(変型ドライバー)を初公開。衝撃の大技で逆転Vを飾った。

 左ヒザは7日に手術したばかり。それでも「ベスト・イン・ザ・ワールド」を自任するプライドに支えられて、必死のリハビリでリングに舞い戻った。さらにケニーの闘志に火をつけたのが、今やWWEのスーパースターとなったBCの前リーダー・AJとの絆だった。

 WWE日本公演(16日、大阪)で来日したAJは、大会前夜にBCメンバーと会食。欠場中で同席できなかったケニーは、電話でエールを交換し合っていた。

「『ヒザはひどいのか?』と心配してくれていた。俺もAJの近況を聞きたかったし、AJも新日本の試合を見ているから『頑張ってるな』と。本当のところはどう思っているかまでは分からないけどね(笑い)」

 2人はかつての盟友であると同時に実力を認め合う特別な関係だ。ケニーは「アイツには死んでほしい…みたいなライバルではなく、アスリートとしてのライバルだと思ってる。直接試合はできないけど、俺とAJは今、お互いの(試合の)クオリティーで戦っている。2人とも『US王者』だからね。もし俺が試合をしていなかったら、ライバルの価値が下がるだろ? だから早く復帰するモチベーションになった」と、復活の裏舞台を明かした。

 次期挑戦者にはYOSHI―HASHI(35)が名乗りを上げており、V2戦での迎撃が決定的だ。「しっかりハードな練習をしてこいよ。じゃないとこのベルトは取れないぞ」と不敵に言い放ったUS王者は、世界トップクラスの実力を誇示し続ける。