【新日】内藤が石井智宏に最後通告

2017年09月22日 16時30分

ドーナツを本紙記者にふるまった内藤。最後は不機嫌になってしまった

 新日本プロレスのG1クライマックス覇者・内藤哲也(35)が21日、来年1月4日東京ドーム大会のIWGPヘビー級王座(現王者はオカダ・カズチカ)挑戦権利証争奪戦(10月9日、両国国技館)で激突する石井智宏(41)に“最後通告”を突き付けた。決定後から両者の主張は平行線を続けているが、内藤は「石井の挑戦意思の有無」を最重要視。その意向次第では、ノンタイトル戦への変更も認める構えを見せた。

 移動日となったこの日の早朝、内藤から緊急招集が発令された。またファミレスか…と思いきや、何と内藤がスターバックスで朝食をごちそうしてくれる奇跡の展開が待っていた。

 めずらしく太っ腹なのは、愛する広島カープが優勝して上機嫌だからにほかならない。外国人右腕ジャクソンが登板時にLIJのラバーバンド(リストバンド)を着用していた話題でさらにご機嫌をとると「広島大会(16日)の日に知人の店で同席する機会があって、プレゼントさせてもらったんだよ。抑えたら目を開くポーズもやってくれると言ってたけど、三振とって興奮して忘れちゃったみたいでさ、ハハハ」と、ドーナツを手に子供のような笑みを浮かべた。

 しかし本業の話になると表情は一変…。争奪戦を行う石井には「挑戦意思の有無」の明言を要求していたが、挑戦者は応じるどころか内藤の指名を理由に「受けて立つ」の姿勢を崩さず、論争は平行線が続いている。

 細かい点に内藤がこだわり過ぎている感は否めないが、正当な理由がある。「2年前も俺は欲しいなんて言っていないのに(棚橋弘至の指名で争奪戦を)やらされた。やりたくない相手を無理やり指名して、G1の借りを返すためだけの防衛戦にはお客様も興味ないでしょ。実際に権利証は過去一度も移動したことがない。本当に欲しくて、ドームのメーンでもふさわしいような挑戦者がいなかったからなんじゃないの?」

 そもそも内藤は権利証の防衛戦には反対の立場をとっていた。確かに石井の名前は挙げたが、強制するわけではない。「欲しくないのか、俺の代わりにドームのメーンに立つ自信がないのか知らないけど、口にできない事情があるんならノンタイトルに変更してもらえば? この会社は『内藤の言ったことが全て』ではないんだから。石井に任せるよ」と、最後通告を突き付けた。

 怒りモードに入った内藤は「こんな朝早くに起こされ、取材を受ける側がおごらされるなんて…(注・いずれも本人の能動的行動)」と、ボヤきながら退店。一方的に貸しをつくる高等技術を駆使しつつ、気勢を上げていた。