新日本プロレスの内藤哲也(35)が26日、「G1クライマックス」(7月17日、札幌で開幕)で同じAブロックに入ったゴールデンスター・飯伏幸太(35)に痛烈な制御不能節を炸裂させた。同年代のライバルとして切磋琢磨したのは遠い昔…。一昨年のG1公式戦以来の再戦が決定した内藤は、飯伏のG1出場資格にケチをつけると同時に全敗敗退まで予想した。

 この日の後楽園大会、内藤は荒れ狂っていた。10人タッグ戦に出場すると、入場早々になぜか本紙記者を襲撃。試合でも本隊を寄せつけない強さでLIJの勝利をアシストした。

 まさか最近ファミレスで接待していなかったことが不満だったのか…。後日接待の場を設けることを条件に取材を申し込むと、内藤は「仕方ないなあ」と、してやったりの表情でこれに応じ、怒りの原因がG1への憤りであることを明かした。

 今夏のG1はゴールデンスター・飯伏が2年ぶりの参戦で話題を集めている。そしてこの日のブロック分け発表では、飯伏が内藤と戦いたいと本紙(22日付)に明かしていた希望が通り、2人は同じブロックに組み込まれた。

 内藤と飯伏は同年代のライバルとしてお互いを意識してきた。だが少なくとも今の内藤にとって、飯伏は同等の存在ではない。「彼はこの1年で何試合してきたの? たまにしか試合しない選手に、俺が負けるわけないでしょ」と切り捨てた。

 さらには「魅力的な選手だとは思いますよ。もっと真剣にやる気があるなら、ね。会社も、人気とか集客しか考えてないんだったらハリウッドJURINA(注・松井珠理奈)でも呼べばいいじゃん。それこそ年間を通じて新日本で戦ってる(高橋)裕二郎が出たほうがいいと俺は思うけどね」と出場を認めた新日プロも痛烈批判。「WWEに出たから何だっていうの? 年間数試合しかやってない選手が勝てるほどG1は甘くない。まあ全敗でしょうね」とまで言い切った。

 内藤の言葉は本音なのか、強烈なライバル心の裏返しなのか――。G1公式戦での対決は、一気に火薬のにおいが漂ってきた。