新日本プロレスは16日、硬膜下血腫で欠場中の柴田勝頼(37)についての経過を報告した。

 柴田は4月9日の両国大会で、オカダ・カズチカとのIWGPヘビー級戦後に硬膜下血腫が見つかり緊急手術を受けた。この日行われた同団体の戦略発表会に登場した三澤威トレーナーによれば、今月、再手術(注・脳の腫れによる圧迫を防ぐため一時的に外していた頭蓋骨を戻すための手術とみられる)を行い、現在は一般病棟に移っているという。退院も近いと思われるが、今後に関しては「月ごとの経過を見ないとなんとも言えない部分がある」として、引き続き経過を報告していくことを約束した。

 また、3月の沖縄大会で中心性頸髄損傷を負い長期欠場中の本間朋晃は現在、大阪のリハビリ専門病院に転院。外出許可も出てトレーニングジムにも通っているという。三澤トレーナーは「復帰に向けて元気にリハビリしています」と順調な回復に安堵の表情を浮かべた。

 新日プロも重傷者が相次いでいる状況に、再発防止の対策が急務と見ている。木谷高明オーナーは「全面的にスケジュール、体調管理、全てを見直していきたい。心と体を張って素晴らしい試合をしてもらっている以上、フロントサイドも頭をフルに使って精いっぱい頑張っていきたい」と、安全管理の徹底に務める意向を明かした。