新日本プロレス6月11日の大阪城ホール大会でNEVER無差別級王者・鈴木みのる(48)に挑戦する後藤洋央紀(37)が14日、ベルト奪還に向けて怪気炎を上げた。後藤は同王座史上初のランバージャックデスマッチルールで行われる一戦でのリベンジに自信満々。みのるを文字通り“裸の王様”にすることで、鈴木軍の崩壊を予告した。

 後藤は4月27日の広島大会でみのるに敗れて王座陥落。リベンジを期す大阪城決戦は、CHAOSと鈴木軍の抗争激化によりランバージャックデスマッチルールの採用が決定した。両陣営のセコンドがリングサイドを取り囲み、場外に転落した場合はセコンドが選手をリングに押し戻すルールで、NEVER戦では初の試みとなる。

 鈴木軍はノアに参戦していた昨年7月にGHCヘビー級戦(杉浦貴VS潮﨑豪)を同形式で行って勝利するなど、戦い方を熟知している。一方の後藤は「初めてのことなので、想像もできない領域」と語り、相手の土俵であることは否めない。それでも「個々の実力はCHAOSが格段に上だと思っているので。損するのが多いのは向こうのほうじゃないですか」と、ユニット同士の総力戦になった場合は自軍に分があると分析した。

 現時点で両軍のセコンドに誰が就くかは未確定だが、後藤は敵軍の介入を阻止してみのると1対1の状況に持ち込めることが何よりのプラス材料と判断する。広島決戦では鈴木軍のエル・デスペラードのイス攻撃で試合の流れを変えられたからだ。

「一番効いたのがデスペラードのイスだったんでね…。そういう意味では鈴木が『裸の王様』だと分かるんじゃないですか? 頼りない船長だったと、子分たちも気づくことになるんじゃないか」と豪語。セコンドの目前で総大将の首を取れば求心力の低下は必至で、鈴木軍はユニットの存亡危機に陥ると見ている。

 広島決戦後は勝利者用のビールをベルトにぶちまけるなどやりたい放題のみのるに対し、後藤は「今のままじゃベルトが泣いてる」と怒りを隠せない。乱戦必至の大阪夏の陣で、奪われた宝を取り戻す。