新日本プロレス27日の広島大会でNEVER無差別級王座に挑戦する鈴木みのる(48)が18日、王者の後藤洋央紀(37)をメッタ斬りにした。鈴木軍のザック・セイバーJr.(29)が挑戦して敗れた9日両国大会の試合後に大乱闘。王者から指名を受けての挑戦となったが、傲慢な性悪男は広島決戦に向けて毒ガスを連射し、不敵な自信をのぞかせた。

 みのるは両国決戦でザックを下した後藤と試合後に大乱闘。怒れる王者から指名を受けて挑戦が決定した。

 今年1月にノアから再上陸を果たし「ベルト総取り」を宣言したみのるは、2月にIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)に惜敗。広島決戦は新日プロ制圧に向けて、再スタートとなる重要な一戦だ。だが初挑戦となるNEVER王座については「新日本が管理してる。そういうベルト。それだけだけど?」と実に素っ気ない。さらには「通りすがりに目が合って、気に食わないヤツの身ぐるみはがすのに、イチイチ理由なんかいるかよ。俺は新日本の流れになんかのまれない。俺がやりたいようにやるだけなんだよ。ハッハ~」と、不敵に言い放った。

 そしてその矛先は当然のように王者に向けられる。「ファミコン時代のゲームみたい。上乗せすれば面白くなるけど、すぐに容量がいっぱいになるんだよ。何かがすごいとか、何かがいいとかもない。何もない男。ゾウリみてえな顔しやがって。オカダがたまたま俺に勝った。ラッキーで。そのオカダと同じようにベルト掲げて、同じ感じでいるからムカつくんだよね」と酷評しつつ、ベルト強奪を予告した。

 フラストレーション爆発寸前のみのるは「後藤だけじゃなく、新日本も、ファンも、会場全員をイスでひっぱたいてやるよ。圧倒的な差を見せつけてやるってこと。どんな方法かまでは教えないけどね」と言いたい放題。唯我独尊を地で行く性悪男の参入で、NEVER戦線はいきなり不穏な空気が充満してきた。