新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」が11日、愛知県体育館大会で開幕し、中心性頸髄損傷で欠場中の本間朋晃(40)の代打として緊急参戦した“NJC留年生”永田裕志(48)はタンガ・ロア(33)を下し、8強入りを果たした。

 当初は出場メンバーから漏れ「(NJCは)卒業した」と都合よく解釈していた永田だが、本間の無念の思いも背負い春の大一番へ出陣。新日マットでは初のシングル戦となったロアのパワフルな攻撃に苦しむ場面もあったが、白目式腕固めで形勢逆転に成功。最後は岩石落とし固めで3カウントを奪ってみせた。

 落第…いや留年生のしぶとさを見せつけたミスターは「(相手の)素質は肌で感じましたよ。ただね、まだまだ顔じゃないな」と貫禄のコメント。「NJCに未練はないけど、IWGP王者には思いっきり未練があるんでね」とトーナメント制覇からの悲願成就を見据えた。

 その他の公式戦ではバッドラック・ファレがマイケル・エルガンを、矢野通がタマ・トンガをそれぞれ下し、ベスト8に進出。1回戦残り4試合は12日の尼崎大会で行われる。