新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)が5日、北海道・北海きたえーる大会でが鈴木みのる(48)の挑戦を退けて3度目の防衛に成功した。

 試合序盤から、前哨戦で破壊された右ヒザを徹底的に攻められた。場外でのイス攻撃、執ような足関節の前に、何度もギブアップ寸前に追い込まれる。

 35分過ぎにはスリーパーに捕らえられてまたも窮地に。それでもゴッチ式パイルドライバーを切り返すとレインメーカー2連発で形勢を逆転する。3発目はかわされたものの、ヒザ十字狙いのみのるを抱え上げてジャーマンを発射すると、トドメのレインメーカーで3カウントを奪った。

 実に40分46秒に及んだ死闘を制したオカダは「IWGPの名にふさわしい戦いができたんじゃないかと思います。僕たちがやってきた2年間と、(ノアに参戦していた)鈴木さんがやってきた2年間、どっちが上かを分かってもらう試合だと思っていたので、負けることはできなかった」と勝ち誇った。

 今後の防衛ロードに関しては、IWGPを筆頭とした主要王座への挑戦選択権をかけたトーナメント「NEW JAPAN CUP」(3月11日、愛知県体育館で開幕)の動向次第のため白紙。だが、オカダは「個人的に戦いたい相手」としてタイガーマスクWの名前を挙げた。

 テレビ朝日系で放送中のアニメから実際のリングに登場したタイガーマスクWは、昨年10月の両国大会、今年1月4日の東京ドーム大会の2大会に参戦。これまで新日プロ所属選手との対戦はなく、正体に関しては皆目見当もつかないが、例えるならば、まるで“黄金の星”のごとき輝きを放ち観衆を魅了している。

 オカダは「いいレスラーだと思いますよ。戦ってみたいと思えるほど魅力あるレスラーだと思いますし。(防衛ロードに)何もないときだからこそ、面白いんじゃないかと思います」とドリームマッチ実現を期待した。