5日の新日本プロレス北海道・北海きたえーる大会でジュース・ロビンソン(27)とのV1戦を控えるNEVER無差別級王者・後藤洋央紀(37)が“名誉挽回”をかけて札幌決戦に臨む。

 年間最大興行1・4東京ドームで同王座初戴冠を果たしたが、翌5日の後楽園大会でジュースにフォール負け。「力もあるし勢いもあるけど、借りはきっちり返す」と雪辱に腕をぶした。

 格下相手に不覚をとったことで、歯車は大きく狂った。後楽園大会では鈴木みのる(48)率いる鈴木軍が新日マットに再上陸。札幌決戦でみのるがIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)に挑戦するのを筆頭に、CHAOSの保持する3王座に鈴木軍が挑む構図となった。そんな中で唯一、後藤の保持するNEVER王座だけが「CHAOSVS鈴木軍」の抗争から外れた格好だ。

「宝をすべてよこせ」と公言している鈴木軍に、あっさり素通りされるほどNEVERの優先順位は低いというのか…。ある意味、ジュースに喫した黒星より屈辱的な“スルー”を食らった後藤は「あの場(後楽園)だけを見れば無視されてるわけですからね。無差別だからジュニアの選手が挑戦してきても良かったわけですし。これは(先に挑戦者候補をつくった)俺の責任でもある」と猛省。「“宝”はここにもあるということを見せつける」と、札幌決戦の必勝とさらなるベルトの価値向上を誓った。

 2日の秋田大会ではジュースと6人タッグ前哨戦で激突。GTRで勝利し王者の貫禄を示した。