新日本プロレス3日の「大プロレス祭り」(東京・ディファ有明)で、東京ドーム大会(4日)のIWGPヘビー級選手権の調印式が行われ、王者オカダ・カズチカ(29)と挑戦者ケニー・オメガ(33)が激しい火花を散らした。

 プロレス界年間最大興行のメーンイベントは、業界不動の主役・レインメーカーと、史上初の外国人G1クライマックス覇者・ケニーの頂上決戦となる。2008年にDDTで初来日してから8年半をかけ、この舞台にたどり着いたケニーは「たくさんの人に『緊張しているか?』と聞かれた。答えはノーだ。俺は愛する仕事をしてきて、明日のメーンイベントに立つ。オカダは4回目で慣れているかもしれないが、心の中では恐れおののいているはずだ。100%の力で試合に挑んでくることを願っている。そうでないと、いい試合にならないからな」と威風堂々。IWGP初戴冠でジャパニーズドリームをかなえることを誓った。

 一方のオカダは最後の前哨戦となった昨年12月後楽園大会の試合後に、場外テーブル上への「断崖式片翼の天使」を浴び屈辱の担架送りにされた。

「(ドームのメーンに)ふさわしい相手だと思ってる。棚橋さん以上、内藤(哲也)さん以上、(現フィン・ベイラーのプリンス・)デヴィット以上、AJ(スタイルズ)以上だと俺は思ってる。机に叩きつけられたのは忘れてないからな。覚悟しとけよ」と“倍返し”の返り討ちを予告した。