新日本プロレスは10日の宮城大会で「ワールドタッグリーグ」優勝決定戦を行い、Bブロック1位で前年度覇者の真壁刀義(44)、本間朋晃(40)組がAブロック1位のタマ・トンガ(年齢非公表)、タンガ・ロア(33)組を撃破し連覇を達成した。

 参加全16チームの頂点を決める戦いは、前年度覇者と現タッグ王者の対決。真壁と本間は兄弟タッグの連係に分断され、序盤からなかなか主導権を奪えない。15分過ぎには本間が場外の机への合体式パワーボムという荒技を浴びてしまう。

 その後、孤立無援となり猛攻にさらされた真壁は、脅威の粘りで耐え忍ぶ。ついには王者組必殺のゲリラ・ウォーフェア(合体DDT)を食らってしまうが、その間に回復した本間が間一髪でカット。タマにエプロンサイドでの、こけしロケットを発射し、逆に数的優位を作り出すことに成功した。

 形勢逆転した王者組は、孤立したロアに合体のこけしインパクトを決めると、さらに本間のこけしがヒット。最後は真壁がキングコングニードロップでトドメを刺して栄冠を手に入れた。

 新日本のタッグリーグでは1993~94年(当時の名称はSGTL)の武藤敬司、馳浩組以来、実に22年ぶりの連覇達成。だがその快挙も2人にとっては通過点にすぎない。試合後のリング上ではIWGPタッグ王座挑戦を表明。来年1月4日の東京ドーム大会でのタイトルマッチが決定的となった。

 因縁深い王者組に対しても、この日の勝利だけでは溜飲は下がらない。本間は「4月の両国で(トンガ組にベルトを)取られて、5月(福岡)のリマッチでも負けた。2連敗の後の2連勝といきましょう」と、ドームでの完全リベンジを宣言。真壁も「これで満足なんかしてねえよ。オカダ? 柴田? 内藤? (シングル王者も)全部ターゲットだ。この先を見てんだ、俺様は」と豪語した。

 得意舞台で完全復活を遂げた雑草コンビ。連覇の次は、2年連続で東京ドームでのベルト奪取へ突き進む。