新日本プロレスのケニー・オメガ(33)が、来年1月4日東京ドーム大会に参戦させる「バレットクラブ(BC)」の大物新メンバーを10日の宮城大会で発表する。正体については「元WWEのトッププレーヤー」と明かしたことで複数の名前が浮上しているが、BCリーダーの狙いは果たして――。

 ケニーは今夏のG1クライマックス覇者として、来年早々のドーム大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)との頂上決戦を控える。一方で自らが率いるBCにも新展開を巻き起こそうとしており、「ワールドタッグリーグ」期間中から新メンバーの存在を示唆。10日の宮城大会で発表する方針だ。

 では、その正体は一体誰なのか。ケニーは9日、「もちろん当日まで名前は言えない」としながらも本紙にヒントを提示。「BCのメンバーにはいろいろな役割があるけれど、今回はトップレベルのメーンイベントプレーヤーだ。WWEの経験がある選手。それもトップレベルの経験だね。1・4で試合をさせる」と断言した。

 今年に入りBCではAJスタイルズ(39)ら主力選手が続々と世界最大団体WWEに移籍。タンガ・ロア(33)ら新戦力も補強したが、ケニー以外のメンバーは新日プロのシングルタイトル戦線に絡むことができなかった。となると、必然的にWWEでシングル王座戴冠歴のある大物に白羽の矢が立ったと見られる。

 同団体と契約を解除しており条件を満たす選手となると、浮上してくる名前は限られる。名レスラーだったダスティ・ローデス(故人)の息子でWWEでは次期エース候補だったコーディ・ローデス(31)、“ビッグ・ガイ”ことライバック(35)、5度のインターコンチネンタル王座戴冠を誇るウェイド・バレット(36)らが候補になりそうだ。つくづく、CMパンク(38)がUFCと契約しなければ…。

 ケニーは「そっち(WWE)に行きたくないトッププレーヤーが欲しかった。我々には我々のビジョンがあって、ワールドワイドなテイクオーバー(乗っ取り)をする。日本と米国両方で試合をしたくても、俺の体は一つしかないだろ? だからハイクオリティーな選手がもう一人必要だった。来年からBCのセカンドステージの始まり」と豪語。ドーム決戦でのIWGP王座奪取は新たな野望の序章にすぎない。